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One Day(小説)(メイン) 

説をブログにも掲載することにしました。
みんな、ブログみて帰っちゃって小説見てくれないので今日から毎週1話ずつUPしていくことにしました。Y(>_<、)Y
今日の小説はミミガーが初めて書いた小説『One Day』です。
初めての小説なので、ちょっとダメダメなところがあるかもしれませんが、ミミガーがんばって書いたので、そこらへんは、大目に見てあげてください。
(°_°;)ハラハラ(; °_°)
もし、よかったら感想お願いします。
内容は読んでのお楽しみということで(^-^ )
ちなみに今回はちょっと長いです。がんばって読んでください。
 ―――夢を、見た―――
 そこは薄暗く閉鎖的で、空気の流れが感じられない。まるで何かを閉じ込めるかのような空間であった。
(俺はここを知っている)
彼の視界がその空間の中心部分、光の筋が数本射す場所に移っていく。そこには黒い翼を生やした美しい女性が佇んでいた。
(お前は…)
「勇者よ―」
(…女神、モリアン…)
彼女は何かを語りかけているようであったが、声がぼんやりとしていて彼には言っている事がはっきりと理解できない。
彼女の傍によって何を言っているか確かめようとするが、なぜか2人の距離はゆっくりと離れていく。
「わた――助け―」
(待てよ、まだ話は終わってないだろ。助けて欲しいなら詳しい話を聞かせろよ!)
「―エリン――迫って――」
どれだけ手を前に伸ばしても彼女には届かなかった。視界もだんだんと白く染まっていく。
そして世界のほとんどが白に染まった時、その部分だけがはっきりと彼には聞く事ができた。
「―――ティルナノイへ―――」
(またかよ…)
そこで彼の夢は終わり――


「……リ!……エリ!」
「う…ん…」
「ルエリ!」
「うぉっ?!」
彼は宿屋の2階の1室で自分を呼ぶ声に目を覚ました。声のした方を向くと、金髪で眼鏡をつけたローブ姿の青年が彼、ルエリの方を見ている。
「タルラーク…」
「ほら、もう朝食の時間ですよ、旅館の人だって忙しいのですから早く着替えてください」
タルラークの碧色の目が上方向に少しつり上がっていた。苛立ちを感じているのだろう。
「そんなに急かすなよ。…また、あの夢を見たんだ」
「ふむ…女神の夢、ですか?」
彼の目がすぅっと細くなり手をあごにやり、何かを考えるかのような仕草をとった。
「あぁ」
「なにか今までと違った所はありましたか?」
「いいや、またいつもといっしょだ。助けて欲しいって事はわかるんだが…他にはいつも通り最後に『ティルナノイへ』って言っていたと思う」
「そうですか……取り敢えず朝食をとり、旅館を出ましょう。詳しい話は外に出てからでいいですね?」
「わかったよ。…はぁ……まったく、女神様の居る場所までどうやって辿り着けばいいんだか…」
ルエリはぶつぶつと愚痴をこぼしながら鏡の前に立ち赤褐色の頭を撫で付け、服を着替えて鎧を装備し、タルラークの方を向き言い放つ。
「行こうぜ、腹減ったし早く飯食いてぇよ」
「………」
2人は1階の食堂へ足を運んだ。


食事を終え、旅館の会計を済ました2人は話をしながら街――中規模都市ダンバートンの中心部分の広場へ向かった。
ダンバートンは中規模都市といってもエリンの中心部分にあるので旅人や冒険者がよく立ち寄る。
活気に満ち溢れ銀行、教会、鍛冶屋、学校、ヒーラーの家などあらゆる店などがあり、ここで済ませられない用事はない、と言っても過言ではない。
ラデカが天に昇る中、広場の一角に腰を下ろした2人はその日の予定について話し始めた。
「んで、今日はどうするんだ?またどこかのダンジョンにでもいくのか?」
「そうですね…過去の文献から調べても、やはり私はどこかのダンジョンにティルナノイへの道が続いてるものだと考えています」
「そうか…まぁ俺はあんま頭よくないからな。そこら辺はタルラークに任せるよ」
「頭がよくない、という所には賛同しますよ」
「なんだとっ!」
ルエリは冗談に肩を怒らせ、目を険しくした。
タルラークは目尻を下げ、微笑で返す。
「はは。さて、今日はラビダンジョンに行こうかと考えているのですが、如何ですか?」
「げぇっ…あの骨野郎がたくさん居るところかよ…」
彼は心底嫌そうな顔をした。
「あいつら斬っても斬っても起き上がってくるから苦手なんだよなー」
「まぁ、スケルトンですしね。しょうがないでしょう。それで、一緒に行ってくれますか?」
「…どうせ俺が行かないとか言ってもタルラーク1人で行く気なんだろ?」
「はい。エリンに危機が迫っていますしね。こんな所で立ち止まってはいられませんから」
「はぁ…俺も行くよ。お前1人をそんな危険な目にあわせられないからな」
「ありがとう御座います。頼りにしてますよ」
「へいへいっと…なら消耗品でも揃えにいこうぜ。確か残りが少なかったよな」
「そうですね。ポーション類と食料の補充をしにいきましょう」
2人は広場から離れてアイテムの補充に向かった。すれ違う人々は皆豊かな表情だ。
子供が走り回っている。露店の店主が客を呼んでいる。学校で剣の修練中の勢いある声が響いてくる―
「この街は本当に…なんつーかいい街だな」
「えぇ、そうですね。…だからここの人々が魔族に怯える顔など見たくはありません」
「―そうだな」
二人は互いに頷きあい、周りを見渡した。


とある馬車の中―
「―あの二人は元気でやってるかな~?」



数時間もかからずに二人の補充は完了した。人の通りに乗り、街の出口に向かって歩いていく。
「おいタルラーク、いつもより荷物多めじゃないか?こんなにあっても邪魔なだけなような気がするんだが」
「ふむ、気づきましたか。なぜか分かりますか?」
「…お前腹減ってんのか?」
「…何を言っているんですかあなたは…実は1人助っ人を呼んであるんです」
彼は手を頭にやりため息をつきながら話した。
「えぇっ!?…初耳だぜ」
ルエリは表情を驚きの形にし、少し後ろを歩いていたタルラークに振り返った。
タルラークは悪びれもせずに言い放つ。
「それはそうでしょう。今言いましたからね」
「そういう事は早く言ってくれよな、んでどんな奴なんだ、冒険者か?」
「さぁ、どうなんでしょうね…着いてからのお楽しみです」
「…気になる…すげー気になる…まぁタルラークが呼んだんだ、頼りになる奴なんだろうな」
「なりますよ。そこら辺の冒険者では歯が立ちませんね…―ルエリでも勝てるかどうか…」
タルラークは口に笑みを浮かべ、軽く挑発するような目でルエリを見た。
「言ったな…どんな屈強な戦士か今から楽しみだぜ」
「屈強…なんですかねぇ」
彼は思う―
彼が彼女に会った時どういう反応をするのか―
これから始まる緊張を感じる時間も少しは明るく、楽しい物になればいい、と




正午―ラデカがちょうど真上に昇る頃、二人の青年はダンバートンの北側の入り口についた。
旅人の出入りが多く、少し慌しい。
「で、例の戦士様はいつくるんだ?」
「そろそろ馬車が到着するはずです…ほら、来ましたよ」
2頭の馬にひかれた馬車がダンバートンの入り口にとまった。タルラークが馬車の御者にゴールドを払っている。
(さ~て、どんな奴が出てくるか・・・)
ルエリがじっと見つめる中タラルラークが言う屈強な戦士がその馬車から―
「こんにちわ~!2人とも久しぶり!」
「……はぁっ?!」
馬車からマリーが飛び出した。幼い笑顔を振りまき、ポニーテールをゆらゆらと揺らしている。
背中に背負っている弓だけが不自然だ。彼女がタルラークの周りをくるくると回っていた所で、止まっていたルエリの時間が動き出した。
「な、なんでお前がここにいるんだよ!」
マリーがぴたっと止まり、むっとした顔でルエリを睨んだ。
「なんでって…ルエリが頼りにならないから私が助けに来てあげたんでしょ!」
「じゃあ…タルラークの言ってた助っ人って…」
ルエリはそうではないことを祈り、タルラークの方を仰いだが
「はい、マリーの事ですよ」
と眼鏡のドルイドは平然と返したのであった。


3人は街道から外れ、ダンバートンから北西にあるラビダンジョンへ向かっていた―
「私ラビダンジョンって行ったことないからちょっと楽しみ~」
「おいおい…遊びにいくんじゃねーんだぞ」
「わ、わかってるもんっ…2人に久しぶりに会えたのが少し嬉しかっただけじゃない!」
「…まぁお前がいたらうるさいから寂しくはねーな」
「なによ、バカ!」
街をでてから2人はこんな調子だ。
「しかしねぇ…まさか助っ人マリーだとは思ってなかったぜ。んで、こいつのどこが俺よりも強いって?」
「わふっ…んもうっ、やめてよ!」
ルエリはわしわしとマリーの頭を掴みながらタルラークに尋ねた。マリーは必死にルエリの手を振り払おうとしている。
「こら、やめなさいルエリ。あなただってマリーの実力はわかってるでしょう?」
「…わぁ~ったよ、まぁヤバくなったら助けてやるよ」
「ベェ~っだ!私の方が強いもん!ルエリがピンチになっても助けてあげないんだから!」
マリーは舌をだしてルエリを威嚇し、ルエリはふんっ、と漏らしてあさっての方向を睨んだ。
「はぁ…」
タルラークはため息を漏らして前をずんずんと歩く2人を交互に眺め―
(…喧嘩するほど仲がいい、…って事にしときましょう…)
やがて廃墟のような場所に3人は辿りついた。外は明るく、心地よい風が吹いているのに
そこだけ空気が冷たく無音であるかのように感じた。そここそが
「着きました、ここが亡者の迷宮―ラビダンジョンです」



ダンジョンのロビーに入った3人は女神モリアンの像が置かれている祭壇へと向かった。
周りには他の冒険者―今から迷宮に挑む者や、負傷して帰ってきた者が集まっている。
「アルビダンジョンより人が多いね」
「ここはあそこのダンジョンより宝箱の質いいですからね。しかし中で出てくる敵も強いのです」
「どんな敵が出てくるの?」
マリーは興味津々で尋ねる。
「人や動物の骸―骨が魔力によりむりやり動かされたもの、ですね」
「うぇ~…なにそれ、気持ちわるぅ~い…」
「嫌ならやめてもいいんだぜ?…って言って帰るわけないよな」
ルエリは苦笑いを浮かべマリーの方を見た。彼女は力強い表情でぐっと親指を立てて答える。
「当たり前じゃない!ティルコネイルの女は強いんだから」
「ふふ…では、そろそろいきましょうか。祭壇に立ってください」
皆が祭壇に立つ。
「女神よ我らに祝福を―」
3人が祭壇の前から消えた。



「さっきからコウモリと大きいネズミばっかりだね~」
ラビダンジョンに入った3人は群がってくる動物を蹴散らし奥へと進んでいた。中は薄暗く、ダンジョンに挑んで途中で朽ち果てた冒険者だろうか、たくさんの骨が転がっている。
「こいつらだけなら楽なんだけどなぁ」
「2人とも油断しないでください。骸はいつ起き上がるかわかりません」
「なーに、そんな簡単に遅れはとらねぇよ、任せとけって!」
先行していたルエリが後ろを振り向き余裕を見せる。だが、彼の後ろで転がっていた骸が淡い光を放ち一つの形をとろうとしていた。
それは瞬く間に動物の形を取り、ルエリめがけて襲い掛かる。
「ルエリ!」
タルラークが気づき、叫ぶ。
「―え」
ルエリは後ろから何かが迫っている事に気づくが、振り向く前に背中に激突された。
「ぐっ!…」
『ガァァァァァッ!』
すぐに振り向いたが、その骨でできたモンスターの牙が今にも自分の喉に突き刺ささりそうなのが見える。
(やべ・・・)
ルエリが負傷を覚悟して目を閉じた瞬間『バカンッ』と鈍い破砕音がなり、モンスターの頭が砕け散った。
強力な力を込めた矢が骨狼の頭につき刺さったのだ。
「…ん、あれ…?」
「ふ~…やっぱり私がいないとだめだねぇ~」
声のする方をむくとマリーが弓を構えてルエリの方を見ている。その顔は少し誇らしげだ。
「はぁ…まったく冷や冷やしましたよ。私の呪文では間に合いませんでしたね、マリーに感謝してください」
タルラークはため息をつきながら次の敵に備えて呪文を詠唱し始めた。
「その…なんだ……ありがとう」
「これで私の実力がわかったでしょ!ルエリがピンチになったらいつでも助けてあげるから安心してね」
マリーはにこにこ笑いながらぺしぺしとルエリを叩いている。
(…なんだかなぁ。)
ルエリは心の中で愚痴をこぼした。
「亡者が出てきたという事はそろそろダンジョンも中盤ですね、気を引き締めていきましょう」
タルラークに導かれる中、3人はダンジョンの奥へと進んだ。



響く音は激突―
二つの剣が重なり、音を奏でている。片方はルエリ、もう片方は銀色の骸骨であった。幾度もぶつかる剣は火花を散らし、互いを地に伏せさせようとしている。
銀の骸骨は声にならぬ叫びをあげて向かってくる。応じるは厚い刃を携えた青年―
『――!!』
「倒れやがれっていってるだろ!」
2人の剣士は何度も打ち合った。が、じりじりとルエリが骸骨を壁際に追い詰めていく。そして―
「眠れよ、もう疲れただろう?」
「!―――!!!!」
ルエリの一撃が骸骨の頭に入り、砕けた。周りを見やると他の二人もちょうど敵を倒し終わっている。
「そっちはあらかた片付いたか?」
「何回矢をあてても起き上がってくるしめんどくさかった~」
「えぇ、―出口につながる鍵が出ました」
見るとタルラークは手に赤い鍵を握っている。部屋の横には今までとは違う金属で出来た大きな扉が広がっていた。
3人はポーション類などを飲み、ダンジョン内の最後に待ち受ける敵に備える。準備を整えた3人は扉の前に立った。
「開けます…準備はよろしいですか?」
「おう!」
「任せてよ!」
タルラークは頷き、扉を開けた。―そこには…
「…ちょっと多くない?」
冷や汗をたらしたマリーが呟く。
―金色のゴブリンと弓を構えたゴブリンが合わせて30匹超が3人の方を見ていた。



『ギィィッ!』
雷の槍に貫かれたゴブリンが断末魔をあげる。放ったのはドルイド、―タルラークである。彼は戦場を駆け抜け魔法を乱射していた。
「くっ…流石に数が多いですね…」
ゴブリン達は束になって彼を追い詰めようとしている。2匹が彼に接近するが、
「甘い―」
タルラークはすでに詠唱完了していたアイスボルトをそれぞれ2体に浴びせる。
素早く次の呪文の詠唱に入りながら周りを探ると、遠くで弓を持ったゴブリンがこちらに照準をあわせようとしているのが見える。
「炎よ、わが敵を貫け…!」
炎の矢がゴブリンに突き刺さり、炎上させた。他の他の2人が苦戦しているのが把握できた。
(援護しにいきましょう。)
彼は敵が自分にターゲットをとってないのを確認して2人の元へかけよった。



「―これで、最後だ!」
ルエリは所々負傷しながらも、最後のゴブリンを斬り捨てた。ゴブリンは見る間に灰になって崩れ去り、後に残ったのは装備していた剣だけだ。
タルラークは戦場の奥に進み、様子を確認している。
「ふーっ…数だけ多いんだから…ルエリ、大丈夫?」 
マリーはその場に座って休んでいるルエリに駆け寄り包帯を巻き始めた。
「いてて…、あぁ~疲れたぜ…で、タルラーク、なにか変化はあったか?」
「…いいえ、ただの出口のようです。…すみませんね、2人ともつき合わせて…」
彼は少しうなだれて2人に謝った。しかし
「何言ってるんだよ、タルラークは何も悪くないだろ」
「そうだよっ!…それに敵にも勝ったし、お金もざくざくだしね~」
マリーはタルラークの前でぴょんぴょんと跳ねた。タルラークは淡い笑みを浮かべ
「ありがとうございます、2人とも…さぁここから出て街に戻りましょう。私が奢るので何かおいしいものでも食べましょう」
他の二人は顔を見合わせて喜ぶ。
「「やった!」」
3人はラビダンジョンを後にし、街へと戻った


食事(タルラークのお金を使った暴飲暴食)を終えた3人は外にテントを張り、中でくつろいでいた。
「ふあぁ…食ったぜ」
「…2人とも少し食べすぎではありませんか…?」
タルラークは少し苦い顔をして2人に尋ねる。
「あはは!あんなこと言ったタルラークが悪いんだもんね~」
日記に何かを書き込んでいるマリーが笑って答えた。外は既に暗くなり、空にはイウェカが輝いている。
「ところでマリーはいつティルコネイルに戻るんだ、馬車呼ばなくていいのか?」
ルエリは寝転がりながら聞いた。―が、マリーはきょとんとした顔で聞く
「え…タルラークからなにも聞いてないの?」
「…そういえば言ってませんでしたね」
彼は少し罰の悪い顔をして言った。
「マリーはしばらく私たちと共に行動してもらいます」
「な、なんだって!」
青年はがばっと起き上がった。マリーは上目遣いで
「いや…なの?」
「そ、そんな事ねーよ……勝手にしろ!」
「わーい!」
マリーは喜んでルエリに抱きついた。抱きつかれたルエリは必死にもがいて彼女をはがそうとしている。
(この調子なら大丈夫ですね…)
タルラークが2人を見守る中、エリンの夜は更けていくのだった。


おわり・・・
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