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採取(小説)(ディリス) 

フキが最近思うこと・・・
ミミガーの小説がツンデレ多いのは、マビノギのNPCが、もともとツンデレなのか、それとも、ミミガーの脳を通すことによってツンデレになるのか・・・。
う~ん。(゚∀゚)ワカンナイヤ

まあ、今日はディリスです。
続きは↓をどうぞ~


「さてと」
早朝、準備に取り掛かる。
私は、この村でヒーラーの仕事をしていた。
傷ついた人を治療したり、冒険には欠かせないポーション類などを売っている。
「ん…あら、ハーブが足りないわ」
ポーションの在庫が少なくなってきたので、作ろうと思ったのだが、肝心のハーブ(ポーション調合に必要)が足りない事に気がついた。
前の休みの日にでも行くべきだったか、まぁ今更悔やんでも仕方ない。
午前中は、家を開けてハーブを採取しに行こう。
幸いな事に、ハーブは村の近郊に自生していた。
外出用に荷物をまとめ、動物除けの香を焚き、体にその匂いを付ける。
この香の匂いは、心が安らぐ気がするので結構好きだ。
特に用事がない時も、たまに焚いたりしていた。
「ふぅ」
面倒だな、と思う。
今度から、業者に頼んで運んできてもらおうか…いやいや、やはり自分で出来る事はした方が良いだろう。
そんな事を考えながら、家を出ようとすると、
「おはようございます。ディリスさん!」
「…おはよう、トレボー」
村の自警団をしているトレボーが、大きな声と共に部屋に入ってきた。
(相変わらず、暑苦しいわね)
私は、この男があまり好きではなかった。
まぁ、トレボーに限らず「男」事態信用してないのだが…
トレボーはこの近辺で見張りをしている為か、毎日この家に荷物を預けにきていた。
正直嫌だったが、無償で村の自警団をしてくれているのだ、頼みを無下には出来ない。
「ん、どこかにいかれるのですか?」
「えぇ、少しハーブを採りに行ってくるわ。午前中は家を開けるから、よろしく。」
「し、しかしあそこは獰猛な動物がいろいろいますよ。危険ですし、私がついて―」
「結構、動物除けの香も焚いたから問題ないわ。今までだってそうしてきたし」
この男とずっと2人きりなんて、嫌すぎる。
「むぅ、…そうですか、お気をつけて」
「えぇ、では」
トレボーと共に外に出て、家に鍵をかける。
そうして私はハーブが自生している場所へと向かった。



「……」
少しだけ動悸が早くなる。
近郊とは言っても、歩けばそれなりに時間はかかるような場所だ。
まぁ、最近は運動不足だしちょうどいいのかもしれない。
テンポよく歩き、目的地へと向かう。
香のおかげか、トレボーが言っていた『獰猛な動物』は寄ってこなかった。
「…?」
と、なんとなく気配がしたので後ろに振り返る。
だが、別にそこには何もいない。
(獣だろうか…)
まぁそんな事考えても仕方ないので足を進めた。
そうしてハーブが自生している場所へと辿りつく。
雑草に紛れて緑色のハーブが目を覗かせていた。
「よし」
早速、採取に取り掛かろう―



「ふぅ」
ハーブを抜くのには、結構、神経を使う。
適当に抜いたら、ハーブが傷つきポーションを作るときに使えなくなる。
ポーションを作る時よりもハーブを抜くときの方がつらい、そう言うヒーラーも結構いた。
イメンマハでの修練時代で習った事を思い出し、一つずつ慎重に採取していく。「-、…」
遠くから声が聞こえる。
冒険者達だろうか…そういえば近くに1つダンジョンがあったっけ。
前に、トレボーが言っていたような気がする。
(彼等が無事に帰ってこれますように…)
なんとなしに、そう願った。
私の手を借りるような事は、あまりない方がいい。
だが、誰も怪我をしなくなったら、私は生きていけなくなるな。
「…ふ」
良く分からない矛盾に、口が勝手に笑みの形を浮かべた。
気づくと、ラデカが真上に上がっている。
昼になったのだ。ハーブのも結構溜まった、この量なら問題ないだろう。
「ん」
腰をあげ、帰ろうとする。が―
『グルル…』
「…そんな」
香の効果が切れたのだろうか。
オオカミがこちらを見てうなりを上げ、鋭い牙の間から唾液を垂らしていた。
(お腹すいてるのかしら)
そんな場違いな考えが頭に浮かんだ。
オオカミが飛び掛ってくる、叫び声を上げる暇もなかった。
「ぁ―」
あきらめた瞬間、
「でやああああっ!」
『ギャンッ』
現れたのは黒い疾風。
鋭い掛け声と共に、銀の線が獣を断ち切った。
「……トレボー?」
「大丈夫ですか!?」
息を荒くしながら聞いてくる。
「…えぇ。助かったわ。ありがとう」
「は、ハハ、任せてください!」
まさか、助かるとは思わなかった。
少しはこの男を見直そう、そう思ったが一つ聞かなければならない事がある。
「ねぇ」
「はい、なんですか?」
「もしかして朝からずっと着いて来たの?」
「………ハイ」
やはり、そうだったか。
歩いている時に感じた気配はトレボーの物だったのだろう。
「黙って付いて来るなんて、関心できる事じゃないわね」
「す、すいません…」
彼がうなだれる。
良く見ると、トレボーは腕から少し血を流していた。
「…怪我してるじゃない」
「あぁ、さっき少しやられてしまったみたいです」
そっとトレボーの腕を取り、包帯を巻く。
「うお、へ、平気ですって!」
なにやらトレボーは焦っていた。
だが、
「この傷は私の為に負った傷だから当然よ。それに私の職業を忘れたの?」
「あ、ありがとうございます」
そうして、私は歩き出した。
トレボーがその場に突っ立っている。
「何してるの、早く行くわよ」
「あ、いえ、一緒にいったら不快かと…」
「…さっきの包帯は応急手当なんだから、早く家に帰ってちゃんと消毒しなきゃ」
「は、ハイ!」
そうして私たちは村に向かって歩き出した。


終わり
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