スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

休日の過ごし方(小説)(ラサ) 

ノラ ラサ先生の話です~
アリスとノラ ラサ先生が姉妹ということは知らなかった。びっくりです。w
では、どうぞ~。

//6-19追記
むちゃくちゃ間違えてました。ラサ先生でしたw。
―チュンチュン
鳥の鳴き声が聞こえる。
「……んん」
閉じた瞼に当たる光が私―このラサに覚醒を要求してきた。
昨日は、魔法学校で夜遅くまで残業していたので、かなり眠い。
「……」
布団をかぶり直し、その要求に逆らう。
この状態が1番気持ちいいのだ。
そうして、少し起きかけた頭に、またもやがかかり始め―
「お姉ちゃん!朝だよ、ほら起きて起きて!」
「うぅ…なによ…休みなんだしいいでしょ……」
子供の大きい声が響く。この安眠を邪魔しに来た者の名は―アリサ、私の妹だ。
私から布団をはがそうとするので、こちらも掴んで必死に抵抗する。
「もう。お姉ちゃん起きなきゃ布団干せないよ!」
「うぅ……」
手段を変える事にしよう。
もぞりと上半身を起こし、アリサを視界に捕らえる。
「あ、やっと起きてくれ―ひゃぁっ」
ベッドの脇にいたアリサの手を掴み、布団の中へと引きずり込む。
「……うふふー」
「お、お姉ちゃん!」
ばたばたと暴れる妹を抱きしめると少し甘い匂いがした。
「アリサあったかーい…」
「んもう…もう5分だけだからね」
そう言うとアリサは私の腕の中で大人しくなる。
妹は中々の抱き心地であり、気持ちよかった。
…まぁきっかり5分後に叩き起こされたが。




寝間着から着替え、朝食を取るためにキッチンへと向かうといい匂いがした。
「ん……アリサが何か作ったのかしら」
テーブルへと近づくと、焼いたパンと卵焼きが置いてある。
朝食として、相応しい雰囲気をかもし出していた。
口の中に唾液があふれ、脳が「食べろ」と命令を送ってくる。
そうしていると、後ろからぱたぱたと音が聞こえてくる。
振り向くと、布団を干し終わったのかアリサがこちらに近づいてきた。
「ふぅ……あぁ、朝ご飯出来てるから食べよ、お姉ちゃん」
「うん……頂きます」
「いただきます」
口に含むと簡単な料理ながらも、焼き加減などが絶妙でとてもおいしい。
「おいしい。アリサはやっぱり料理が上手いね」
「ん…えへへ。ありがと」
「このパンはどこのやつ?ケイティンさんの店?」
「ううん…ノラさんに作ってもらったの」
「へぇ」
そういえば、旅館で働いているノラさんはパン作りが上手いんだっけ。
アリサはノラさんと仲が良く、たまに一緒に遊んでるのを見る。
「ノラさんの焼いたパンは美味しいんだよ~」
「そうだね…」
ノラさんの事を話す時の妹は、とても楽しそうだ。
…姉として少し悔しい気持ちになる。
「今度パン作りを教えて貰うんだ~♪」
「ふぅん…」
食事を終え、2人で食器を洗うとアリサが仕事に出かける時間になった。
「それじゃ私、昼まで風車動かしに行ってくるね」
「はい、行ってらっしゃい」
玄関に出てアリサを見送るとキッチンへと戻る。
おもむろに野菜や肉などを集め、テーブルの上に乗せた。
(私だって出来るんだから…!)
ここは、昼に帰ってくる妹に料理を作ってやりびっくりさせてやろう。
まぁ、今まで作った事など無いが、アリサのしてる事を真似すれば簡単だろう―




2時間後



簡単などと言ったのはどこの誰だったか…
キッチンは、酷い有様になっていた。
切り刻んだ野菜があちこちに散乱しており、床は油やら水やら何かよく分からない黒い物体でいっぱいだ。
(…私って才能ないのかな)
なんかもう才能とかそんなことで済ませるような状況じゃない…
口が自嘲的な笑みを浮かべる。
姉の力を見せてやろうとした結果がこれか。
いっそのこと、得意の魔法で当たり1面を焼き払ってしまえばどうだろう…?
そんな危ない考えが頭をよぎった時、
「ただいまー」
「う゛」
アリサが帰ってきてしまった。
今からでは片付けても絶対に間に合わないだろう。
「お姉ちゃん、今からご飯つく……なにこれ!」
アリサが叫び声をあげる。それはそうだろう、この状況をみて落ち着いていられるほうが変だ。
「ごめんね、お姉ちゃんちょっと失敗しちゃった…」
「え、えと…料理(?)でも作ろうとしてたのかな?」
「うん」
声に力が入らない。
アリサはやっぱり怒るんだろうか…怒るんだろうなぁ。
「なんで料理なんかしようと思ったの?」
「それは…アリサがノラさんの事話してるとき楽しそうで…なんか悔しくなっちゃって」
「…」
静かにアリサの制裁を待っていると、
「もう…お姉ちゃんはバカだなぁ」
「…え」
不意にアリサが抱きついてきた。朝と同じく、心地よい暖かさが広がる。
「確かにノラさんの事も好きだけど、私はお姉ちゃんの事が1番好きだよ…」
「ぁ…ありがとう」
その言葉は私の心に響いた。同じようにアリサを抱きしめる。
涙がでそうになったが、声を出してしまうのも恥ずかしいので、何とか我慢した。
「さ、2人で片付けて2人で一緒にご飯作ろう?」
「うん…うん…」
「えへへ」
この妹は私が持ってる物の中で、1番の宝物だ―
「ねぇ、アリサ」
「なに?」
「今日一緒に寝ようか」
「…そうだね」


―そんな幸せな休日の話


終わり
スポンサーサイト

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ponde26.blog53.fc2.com/tb.php/33-522d0b65

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。